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わたしが筒井康隆さんのおっかけになるまで②

昨日はアンケート機能を使ってみたけど大失敗。まだ原因がわからないのでそちらは放置して、前回、中学生時代までを書いた「おっかけになるまで」の続きを書きます。

高校時代 ~文庫本を買いあさる~

中学生の最初の頃は、新潮文庫で出ている筒井さんの本を見つけては買っていました。そのうち、角川文庫にもある!文春文庫にもある!と探す範囲を広げていきました。

単行本はまったく眼中になく、なんなら存在も知らなかったかもしれません。ブックオフもなかった当時、お小遣いで買えるのは文庫本だけでした。そうして手に入るものから読んでいったので、順番はバラバラで、いつ何を読んだのかも覚えていません。

とにかく夢中になり、学校にも部活の遠征にも持っていってました。同級生とは読む本が違っていて、興味を持ってくれるのは先生くらいだったので、自分は変わり者だと思ってました。

筒井さんの本を読んだから変わっちゃったのか、変わってるから筒井さんの本に惹かれたのか、みなさんはご自分はどっちだと思いますか?(変わってるの前提。笑)まあ、いろいろ勘違いだったことに、ファンクラブに入ってから気づくんですけどね…。

大学時代 ~初単行本「文学部唯野教授」~

大学生になり自宅を出たのですが、本は全部持って引っ越し、相変わらずな日々でした。そんなとき「文学部唯野教授」が大学の生協に山積みで現れたんです。そしてそれがすごく人気なようでした。

私は”本は文庫本で買う”主義でしたし(なんだそれ)、「みんな今ごろ筒井さんがおもしろいって気づいたみたいだけど、私はずっと読んできたんだからね!」というひねくれた気持ちになり、ずっと買うのを我慢していました。

どのくらいで我慢しきれなくなって買っちゃったのかは覚えていませんが、あとで、筒井さんが”文学部唯野教授ベストセラーの理由”というようなエッセイで、「だいぶ遅れて、”ベストセラーだから買わん”という天邪鬼な連中が我慢しきれなくなって買いだした」というようなことを書いているのを読んで、何もかもお見通しですねと思ったものです。

大学時代 ~自宅をこっそり訪問~

大学生の時は「ホンモノの筒井康隆さんを見たい」という気持ちがどんどん強くなり、教授にツテはないかなど真剣に考えていました。

それが高じて、とうとう神戸に住んでいた友達にお願いして、筒井さんのご自宅まで行ってしまったんです。とは言っても詳しい住所を知っているわけではないので、エッセイなどでわかる情報から近くまで行き、そこにあった交番で場所を聞きました。あのころは教えてくれたんですね(笑)

たしか、着いた時はもう暗くなりかけていて、少し離れたところから「ああ、ここが」「中にいらっしゃるのかしら」「怖い」という複雑な気持ちで眺めました。友達が「ピンポンしてみれば」なんて気軽に言うので、「ななななんということを!私はそういう”困ったファン”にはなりませんっ!」と言いつつも、少し近づいて表札を眺め、あきれている友達を引っ張って慌てて逃げ帰りました。

”水撒き女”を知ったのはもう少し後だったかな。よく考えたら、今でも近くにいて時間があると、東京のご自宅の表札をこっそり眺めてくるので、まったく変わっていません(笑)

次回予告

いよいよ次回、筒井さんご本人に会う。乞うご期待。嘘です。自分が書きたいだけです。

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