NHK FM「夜のプレイリスト」11月3日0:00放送の情報をまとめました。
放送内容 ~やってはいけない音楽~
山下洋輔さんがDJを務めた5日間の3日目はオーネット・コールマンの「ジャズ来るべきもの」(The Shape of Jazz to Come)でした。
最初に聴いた時は「なんだこの音楽は」と困ったそうです。ロンリー・ウーマンはとてもメロディアスで心打たれるけど、みんな好き勝手やってて、今までの音楽とはまったく違う。「自分はこういうことをやってはいけない」と思った山下さんが、のちに日本におけるフリージャズの代名詞的存在になるんだから、おもしろいですよね。
2006年、オーネット・コールマンの来日公演でオープニングの演奏を務め、それを聴いた彼に一緒にやるかと誘われ参加し、アンコールではロンリー・ウーマンをやったという話、いいですね!
このときの山下さんの日記はページ下のほうで紹介しています。
最後にこんな言葉が。
オーネット・コールマンもベートーヴェンもモーツァルトも、ここに彼らの音楽がある以上生きている。
詳しくは、ぜひ聴き逃し配信や再放送で聴いてみてください。
山下洋輔トリオの海外公演
実際にはすごくたくさんあるのですが、番組中で言及されたものを中心にピックアップ。
1969年に山下洋輔トリオ(中村誠一、森山威男)を結成し、演奏がフリージャズに
1974年からトリオ(坂田明、森山威男)で毎年のようにヨーロッパツアー
1979年にはトリオ(坂田明、小山彰太)でアメリカのニューポート・ジャズ・フェスティバルに出演
1983年いっぱいで山下洋輔トリオ解散
アルバム情報<曲名、演奏者>
「ジャズ来るべきもの」The Shape of Jazz to Come 1959年
全曲オーネット・コールマン作曲
- Lonely Woman ロンリー・ウーマン
- Eventually イヴェンチュアリー
- Peace ピース
- Focus On Sanity フォーカス・オン・サニティ
- Congeniality コンジニアリティ
- Chronology クロノロジー
Ornette Coleman オーネット・コールマン(アルトサックス)
Don Cherry ドン・チェリー(コルネット)
Charlie Haden チャーリー・ヘイデン(ベース)
Billy Higgins ビリー・ヒギンズ(ドラム)
CDやストリーミング情報
2006年 オーネット・コールマンとの共演日記
山下さんの公式サイトYYOWSにオーネット・コールマンと共演した際の日記がありました。山下さんの興奮が伝わってきます。
渡辺貞夫さん他、大勢のミュージシャンが参加した「本田竹広追悼コンサート」や、筒井康隆さんとの遭遇など、おもしろいエピソードがたくさん出てくるので、ぜひ!
予定外にカルテットに参加する話を読んで、ピアノ2台?連弾?と思いましたが、元々ピアノなしのカルテットでしたね。
まとめて読みたい方は書籍もあります。『山下洋輔の文字化け日記』
再放送&聴き逃し配信
再放送は翌週の月曜~金曜 午前10時からです。
聴き逃し配信もあります。
コメント