「新潮」で連載された、筒井康隆さんと蓮實重彦さんの往復書簡に、書下ろしを加えた本が発売!
目次
- まえがき 筒井康隆
- I 対談 同時代の大江健三郎
- II 批評 『伯爵夫人』論/『時をかける少女』論
- 筒井康隆 情欲と戦争
- 蓮實重彦 『時をかける少女』は大胆にしてどこまでも繊細な散文のフィクションである
- III 往復書簡 笑犬楼vs.偽伯爵
- あとがき 蓮實重彦
書評
川上弘美
新潮社のサイトには川上弘美さんによる書評「滋味」が載っています。
筒井康隆、蓮實重彦 『笑犬楼vs.偽伯爵』 | 新潮社
ついに実現! 同世代の巨匠二人が胸襟を開いた豪奢な対話と往復書簡。テーマは大江健三郎、戦前の豊かさ、文学的な悪意から、嫌=民主主義や映画、猥歌、喫煙、そして一人息子の死まで。互いの作品評も附す。
郷原佳以
読売新聞「本よみうり堂」2023年2月24日
『笑犬楼 VS. 偽伯爵』筒井康隆、蓮實重彦著(新潮社) 1650円
【読売新聞】評・郷原佳以(仏文学者・東京大教授) 筒井康隆VS.蓮實重彦。二人の巨匠が足を組み紫煙をくゆらす裏表紙の写真に、どんな火花が散っているのかと勘ぐる読者もいるかもしれない。しかしそれは 杞憂 ( きゆう ) である。本書