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クワイエット・メモリーズ Quiet Memories

演奏活動60周年を飾るソロピアノ・アルバム。コロナ禍で人前で演奏できないときに、自発的に作った自主制作アルバムだそうです。

ピアノの前に座り、思い浮かぶ曲をそのまま弾き、曲順もそのままCDになったと、コンサートでおっしゃっていました。

アルバム情報

タイトルクワイエット・メモリーズ
TitleQuiet Memories
分類ソロピアノ
発売2020年
アーティスト山下洋輔(p)
ライナーノーツ山下洋輔

収録曲

  1. コミュニケーション Communication (山下洋輔)
  2. Thought of Beatrice (コルシカ民謡)
  3. ミナのセカンドテーマ Mina’s 2nd Theme (山下洋輔)
  4. In a Sentimental Mood (Duke Ellington)
  5. 竹雀 Take-Suzume(山下洋輔)
  6. Where are You Now? (山下洋輔)
  7. ピロリー Piro-Lee(山下洋輔)
  8. 二人でお茶を Tea for Two (Vincent Youmans)
  9. 寿限無 JUGEMU(山下洋輔)
  10. キアズマ Chiasma(山下洋輔)
  11. 明るい表通りで On the Sunny Side of the Street (Jimmy McHugh)

各曲について

  1. コミュニケーションは「たなばたさま」がヒントになった曲。でも「♪ささのはさらさら」ではなく「♪おほしさまキラキラ」の部分です。わかります?
  2. ベアトリスはコルシカ民謡です。元の歌を聴いてみたいのですが、まだ見つけられません。親友の画家、松井守男さんに捧げたアルバム「耳をすますキャンバス」Canvas in Quiet で初めて演奏されました。
  3. ミナのセカンドテーマはトリオ時代からの定番曲。若松孝二監督の『荒野のダッチワイフ』の中で、ミナが歌うメロディを作りました。それを元にトリオで演奏したので「ミナのセカンドテーマ」。
  4. In a Sentimental Moodはエリントンの有名な曲ですが、山下さん自身のアルバムでは初収録だと思います。歌詞が聞こえてくるような演奏です。
  5. 竹雀はそれよりもっと前にできていたと思います。竹やぶで雀が遊んでいるイメージ。ピアノの高音部分を思い切り弾きたいという欲求からできたとか。
  6. Where are You Now? は新曲。本当に問いかけるような、思いをはせているような素敵なバラードです。個人的にはジャケット写真のイメージはこの曲です。
  7. ピロリー も新曲です。山下さんちに住む猫、ピロとリーが駆け回ってじゃれている様子でしょうか。「ピロリピロリ、ピ、ロ、リ」と聴こえます。
  8. 二人でお茶を はミュージカルからジャズのスタンダードナンバーになった多くの曲のひとつ。とても魅力的です。山下さんの1985年『センチメンタル』にも入っているので、ぜひ聴き比べてください。
  9. 寿限無 も昔から繰り返し演奏されている曲で、落語の寿限無「じゅげむじゅげむごこうのすりきれず、かいじゃり…」をそのまま音にしています。【動画あり】
  10. キアズマ はもしかしたら一番多く録音されてきた曲かもしれません。ブーニンさんはじめ、たくさんの人とも共演してます。メロディが鏡写しのように途中で反転する、とてもおもしろい曲です。
  11. サニーサイドは、山下さんが中学生の時、お兄さんのバンドにまざって初めて演奏したジャズです。朝ドラ「カムカムエヴリバディ」でも使われてました。ジャズ喫茶のマスターが口髭+ベストの洋輔さんでしたね(笑)【動画あり】

動画

公式YouTubeで動画が公開されてます。

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